難民高校生----絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル/英治出版
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図書館で偶然みかけて貸出してみた。

難民と言っても・・・
てっきり、他国から逃れてきた難民の高校生の話と
思って借りたので、(゜_。)?。渋谷??

元「ギャル」
著者は元「ギャル」。月25日は渋谷でたむろし、
中学から通っていた私立高校2年生で中退という「ダメな子」
だったという著者が、
渋谷で漂流する居場所のない
若者だった自分たちを形容した表現。

一般社団法人Colabo代表・仁藤夢乃の『コラボトーク*』

http://ameblo.jp/colabo-yumeno/

社団法人代表

高校中退後も渋谷を漂流していた著者は、
大検予備校の農園ゼミきっかけに立ち直り、
一念発起して明治学院大学合格!
大学通いながらシリア難民や東日本大震災被災者支援
奔走


現在は、自らの”後輩”である難民高校生救済を目指し
社団法人立ち上げその代表就任
大学卒業した今年からは、この活動専念されているのだそう。

思いのほか共感。
高校時代は生徒会役員とかしていた私(´-∀-`;)。
正直、学生時代はなんだかんだ言って優等生
そんな私も、思いのほか、ギャル時代の著者の言葉に共感
先が見えず、居場所がなく、
あの場所にいるしかなかった。

あそこにしか居場所がなかったし、
あの場所にいる仲間はみんな多かれ少なかれ
そんな事情があったのだという著者。

分かる!渋谷ともギャルとも縁はないが(笑)、
高校時代って誰もがそんな危うさを抱えている時期
なのだと思う。
家庭が複雑だったり、学校で居場所がなかったりしたら
なおのことだろう。

ただし、ちゃらちゃらしていたり、喫煙していたり、
学校行ってなかったり。そんな彼らの言葉は、
「まずはやるべきことやってから言え」
大人たちには届かない。だけど彼らは、心で叫んでいる。

全く接点なく、わかりあえないと思っていた渋谷でたむろす
高校生たちのリアル、著者を通じて知り、
思いのほか共感できたのは、自分でも意外だった。

孤独という飢え
マザーテレサは、
「この世で最も貧しいことは、飢えて
食べられないことではなく、社会から捨てられ、
自分なんてこの世に 生まれてくる必要がない
人間であると思うことです。
その孤独感こそが、最大の貧困なのです。
日本にもたくさんの貧しい人たちがいます。
それは、自分なんて必要とされて 
いないと思っている人たちのことです。」
と言ったが。(こちらの記事より転載

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まさに渋谷でちゃらちゃら遊んでいるかに見える彼らは、
豊かな日本にあって、
孤独という飢えの中で苦しむ難民だったのだ。

子を持つ親として

今となっては3児母。いずれはわが子たちも、
こんな時期に直面するだろう。親として、社会の大人として
彼らに何ができるのか考えたいと思った。