- 海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)/講談社
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その1 つづきです 出勤簿も定年も
ない会社?!
まず驚くのは会社のあり方。創始者の作った会社は、
社員すべてを家族と定義。家族だからと
出勤簿も定年もなく、クビもない。
戦後の混乱期にあっても
この方針は貫き、倒産の危機にあっても
一人の解雇もしなかったそう。
社員を家族として預かり、育てていく。
言うのは綺麗だけど、行うは難しなのは容易に想像つく
士魂商才
主人公座右の銘。
侍の魂を持って商いせよ。
激動の時代、自分の利益より、社会の人のため、
日本のためになるのはどの道なのか。
その道は往々にして自分の利益から考えると
茨の道なんだけど、その道が正しいと思えば突き進む。
たとえ、敗戦後圧倒的な力を持っていた
米国GHQに対しても、一歩も引かない。
商売は 単なる金儲けに非ず。
その姿はまさに、商人の姿をしたサムライ!
カッコよさにしびれた。
あまりにハマって
この本、あまりにハマって寸暇を惜しんで読みたくなり、
最後には歩きながら二宮金次郎のように読んでしまった(´-∀-`;)
歩きスマホならぬ、歩き読書・・・危険なのでやめます
実像は
社員の働きぶりとか、主人公である店主の人格など、
正直美化しすぎているキライは濃厚。
実際、読み終わってからwikiで検索してみたら、
女性を「女こども」とさげすんだという記載にも(´xωx`)がっかり。
…ま、明治時代の九州男児だし、そもそも生身の人間。
小説の中の創られた人物像とは異なって当然なんだけどね。
個人的な人生とも
スケールは途端に小さくなるが。実は
私自身の人生も、今まさに
個人的にものすごく大きな
岐路に立っていて、
その変化にすっかりビビッていた私(*_*)。
どーなるんだろう。やっていけんのかな自分・・・。
そんな中、1つ波を越すとまたすぐに波が来て、
そのたびに翻弄される人生を読んでいたら、
なんだかものすごく元気がもらえた。
何かを成すってこういうことなんだな。
ビビってても何もなせない。正しいと思った道を
ひたすらに進んでみるしかない。
背筋が伸びる思いだった。オススメヽ( ´ ∇ ` )ノ !
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